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2004年10月14日 23:59に投稿されたエントリーのページです。

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大手サイトが中小サイトを飲み込むということ

アスキーストアから、livedoorデパートへの移管を知らせるメールが届いた。

私はアスキーストアを5年前から時々利用していた。かつては“ASCII Rapid Commerce Service(arcs)”という名前で、アスキー発行の書籍や雑誌を早急に手に入れたいときに重宝していた。一応出版元の直販ということで他のオンライン書店サイトや街の本屋より目的の品が早く入手できるのではないかという期待があって利用していたが、実際その期待にも応えてくれる存在だった。

いつだったか、株式会社エッヂがこのアスキーストアの運営に首を突っ込んできた。メールの「株式会社ライブドアが運営してまいりました『アスキーストア』は…」という文を見て最初「えっ?」っと思ったが、すぐに「そうか、エッヂがライブドアになったんだから当然だな」と思い直した。

livedoorデパートへの移管に伴って、アスキーストアの会員登録がlivedoor会員登録へ移管されるという。その案内とともに「アスキーストアご登録情報の削除をご希望の方はログイン名や氏名・住所等を知らせてほしい」という内容が併記されていたので、私は迷わず削除を求めるメールをアスキーストア事務局に送り、削除が完了した通知のメールが今日届いた。

メールが届いて、何となく寂しかった。「今後アスキーの出版物を早急に入手したいときに不便だろうな」という実際的なことの他に、「5年間利用し続けてきたのに退会してしまうんだな」という思いがあった。退会にあたって律儀に情報削除完了のメールを送ってくるところが余計にそういう思いを強くさせた。

アスキーストアの会員登録のlivedoor会員登録への移行ということがなければ、こんなことはしなかった。アスキーストアの運営がライブドアだということにも目をつぶったと思う。しかし、livedoor会員IDが付与されて私が本格的にlivedoorの戦略(堀江貴文の欲望)に飲み込まれていくのだけは、私としてはどうしても看過できなかった。嫌で堪らなかった。

最近、ポータルサイトが中小のサイトを飲み込んでいく現象が他にも見られる。リクルートの仕事探しサイト「リクナビ」はYahoo! に吸収されて「Yahoo! リクナビ」になってしまったが、こういう例は他にもあるかもしれない。

私はYahoo! JAPANのIDを複数持っているし、孫正義という人物に対してそれほど抵抗感はない。ただ、このリクナビのYahoo! への吸収は転職活動中だった私には少々不愉快なものだった。1つのYahoo! JAPAN IDで個人のネットライフを支配されたり、転職サイトに登録されたレジュメ(職務経歴)まで把握されてしまうというのはどうも抵抗感がある。

Yahoo! JAPANの立場からすれば、拡大戦略で優良サイトをどんどん自分の手中に収めていきたいと考えるのは普通のことかもしれない。しかし、飲み込まれる側にとってはこのことは必ずしも喜ばしいものではない。例えば「リクナビは好きだしこれからも利用していきたいけど、Yahoo! は嫌い」という人だったらどうだろう。私の場合だと「アスキーストアは好きだけど、livedoorは死んでも利用したくない」「Infoseekのサービスは便利だし、かつてサービスを立ち上げた伊藤穣一氏には2回ほどお会いしたことがあったけど、そのInfoseekを買収した楽天や三木谷浩史はどうも好かない」といった具合である。

こんなWeblogで私が何を書いても何の影響力もないのはわかっている。しかし、とりあえずこの場所で言っておきたい。ネット長者といわれる連中どもよ、金の力に物を言わせて企業戦略(実は創業者の欲望)の名のもとに次々と中小の優良サイト・会社・サービスを手中に収めるのはやめてもらいたい。私はアンタ等の欲望を満たすためのおもちゃではない。それも合法的かつ倫理的に問題がない買収ならまだしも、強引で阿漕な手段で他人のものを横取りするような買収だけは絶対に許すわけにはいかない。