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2005年02月04日 01:21に投稿されたエントリーのページです。

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おいZ会、小学生で儲けようとしてんじゃねーよ!

最近どうも心に引っかかるTVCFがあります。

Z会(増進会出版社)の小学生講座のCM。大勢の子供達が一輪車に乗りながら道を進んでいき、バックに「東大、早稲田、慶應…」というこども合唱団の歌が流れるヤツです。

まあたしかに小学生から本格的な勉強をして中学から進学校に入っておかないと、上記の大学に合格(特に現役合格)するのは難しいのかもしれません。

でも、今どきこんなTVCFを流すのは、何かが違う。

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不景気で(特に若年層の)失業者が巷に溢れる今、「職業選択」「働く」ということを考えよう、という気運が高まりつつあります。村上龍の『13歳のハローワーク』がベストセラーになったり(って以前このWeblogでも書いた記憶があります)、いろいろな雑誌やテレビ番組などでちょっと珍しい職業を「職業図鑑」というような名のもとに紹介していたりしています。

それなのに、このZ会のTVCFは、時代に逆行するような印象を受けます。「とりあえず世間で一流とされる大学に入っておけばあとは安心」という昔の考え方、すなわち学歴主義をまた持ち出しているような気がします。そんなものを今さら持ち出して、いたいけな(?)合唱団の子供達に歌わせてどうするんでしょう。

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上に挙げた大学に入ったからといって一生安泰か? といえばそうではないことは、ちょっと考えればわかります。また、そういう大学で学んだからといってまともな、本当の意味で知的な人間になれるか、あるいは人生の成功者になれるかといえばそうではないこともわかります。

「ワセダ」というブランドにぶら下がりたいがために政経学部に8年間在籍した末除籍→第二文学部に再入学して大学に籍を置きつつ数多くの女性を強姦してきた和田真一郎。「専修大学経済学部卒」で終わるのは嫌なのか、ちょうど仕事が少なくなり時間に余裕ができたことを利用して第二文学部入学→政経学部入学で最近はいっちょ前に政治を語り出したお笑い芸人の端くれ。軽薄短小な局のカラーのもと、自分をタレントと勘違いしているのではないかと思わせるようなアナウンサー。「東大卒」という以外芸能人としてさしたる個性とか面白さとか売りがない(つまり芸能人、職業人としては二流三流レベルの)こんな人あんな人…。こういった連中を見れば、自ずと知れることです。おっと、ちょっと書き過ぎたかな。

せっかく盛り上がってきた「老若男女を問わず、一人一人が“働く”ということについて真面目に考える」という風潮に水を差してほしくない。Z会には、こう言ってやりたいです。

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個人的には、このTVCFを見ると、軍靴の足音が聞こえてくるような気がします。かつて日本の若者が否応なく戦場に駆り出され、無理矢理その生涯を閉じさせられた。そんな「太平洋戦争」ならぬ「受験戦争」の影が忍び寄っているような気になります。

もちろん「受験戦争」は本物の戦争と違って負けても死にはしません(中には敗れたショックで自ら命を落とす者もいるかもしれませんが)。でも、「ある価値観のもとにむりやり争いを強いられる」という意味では同じです。もっとも、「物事を効率よくこなす要領を身につける1つのキッカケになる」「集中力が養われる」など、人によっては必ずしも悪いことばかりじゃないですが。

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どうしても勉強させたけりゃ、もっと違うやり方を考えたらどうでしょうか。子供の知的好奇心を伸ばすような何かの方法を。例えば図書館に連れて行ったり、自然や動物に触れさせたり、算数(数学)のパズルを一緒になって解いてみたり…etc.。私だったらそうしたいと思います。でも、そんな方法では増進会出版社は儲かりません。だからZ会の小学生コースを躍起になって宣伝しているのです。

Z会といえばかつては主に高校生・浪人生向けの通信講座が主でした。ところが今回Z会のWebサイトを覗いてみると、社会人向けの講座まで設けている。これには驚きました。大学院志望者向けのコースで「心理系」なんていうのを設けているのは「なかなかいいところを突いてるな」という気がしますが。「心理学系の大学院に行きたい、臨床心理士の資格を取得したい」なんて人は増えることはあっても減ることはまずないですからな。

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真に「知的」、「頭がいい」とはどういうことなのか、またそういう人間になるにはどうしたらいいのか(子供をどう育てていったらいいのか)、子を持つ親はよく考えた方がいいと思います。その結果Z会の小学生コースを受講させたいというのならそれは1つの選択ですし、尊重されるべきでしょう。とりあえず私ならそういう選択はしないと思いますが。

少子化の中でZ会のような会社が苦戦していること、顧客獲得に必死になっていること、そういうウラを読みながらこのTVCFを見るといいでしょう。そしてせせら笑うのが一番正しい対応なのかもしれません。