午前中、近所の病院の耳鼻科に行ってきた。
花粉症が原因ではない。
実は1月から蓄膿症に罹っており、そのための検査と受診のためだ。
本来、蓄膿症は罹るとすれば両方の鼻がなるという。ところがなぜか私の場合は右の副鼻腔だけに膿が溜まり、左側は何ともない。そこで「右側に実は悪性の腫瘍でもあるのではないか」ということで、精査することになったのだ。今までは通常のレントゲン撮影だけだったけど、それでは詳しいことがよくわからないということでCT撮影もすることになった。
この日までに、CT撮影のために造影剤を注射するということについての同意書にサイン。以前だったらこんなことをする必要はなかったが、今は義務化されているらしい。まれに造影剤で何らかの副作用(めまい他)が起き、ごく稀ではあるが最悪の場合は命を落とすこともあるという。あと、造影剤は体外に尿の形で排出される必要があるせいか、腎機能に問題がある人はCT検査ができないらしい。ということで血液検査も。
さてCT撮影。その直前、造影剤の注射が必要ということで左腕に注射される。正直「生きて帰れないか」とちょっとだけ思った。みるみるうちに体内が熱くなってくる。血管を通じて造影剤が全身に行き渡っている証拠だ。
無事撮影が終わり、診察を受ける。たしかに右の副鼻腔だけに膿が溜まっているが、それは悪性の腫瘍ではないとのこと。一応ホッとする。果たして、これまでどおり通常の蓄膿症の治療(投薬)が続くことになった。
さて、会計窓口でこの日の医療費を支払うことになってビックリすることになる。代金が12,000円を超えている。CTだからある程度高額になるのは想像がついていたが、ここまで高額になるとは…。私の医療保険は社会保険本人(去年の5月までは国民健康保険)だが、社保本人だろうが社保家族だろうが、社保だろうが国保だろうが、今は窓口負担が3割なので変わりはしない。
かつて私は病院の職員だったが、入職(10年前)当時、社保本人は1割負担。しかも職員優待でその1割分は病院の負担、つまり窓口支払はゼロだった。やがて優待制度は廃止されたがそれでも1割→2割支払えばよかった。ところが今は3割分支払わなければならない。
ここ最近、大きな病気をすることがなかったので、たとえ病院にかかるようなことがあっても3割負担とはいえ大した額にはならずに済んできた。それが今回CTという金のかかる検査を受けたことで、初めて「社保本人なのに3割負担」という矛盾というか痛みのようなものを感じた。12,000円あったら何買えるだろう? 市販のソフトウェア? 何かのサービス? などと思わず考えてしまった。
もう1つ。「蓄膿症」イコール「副鼻腔炎」ということは一応知識としては知っていたが、今回初めてその意味を実感した。10年前私が病院に入職して初めて担当した仕事の一つが「耳鼻咽喉科の診療報酬明細書(レセプト)作成」だった。はじめは「アレルギー性鼻炎」と「慢性副鼻腔炎」の区別がよくわからず、「どっちも鼻の炎症なんだから同じじゃん!」くらいに軽く考えていた。ところが実際は… なってみて初めてわかるんだけど、違うんだよなあ。汚い話になるけど、花粉症や風邪などで透明の鼻水が出るのと、鼻の奥から色の付いた変な匂いの鼻水が出るのとは全然違う。痛さこそないものの、こういう症状はなかなか辛い。
この症状を治すにあたって飲まなくてないけない薬には副作用があって、飲むとどうしても眠くなってしまう。ちょっとでも寝不足になったら、いや寝不足じゃなかったとしても昼間の仕事中に眠くなるのは本当に辛い。事情を知らない周囲の人間(上司)に「気合いが足らない!」と叱責されたこともあった。いいわけがましくなるので事情は説明しなかったけど…。
医療費の高さと副鼻腔炎のどちらにせよ、およそ10年前の今頃には全然わからなかったことを今さらながらやっと実感した私だった。