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2005年05月04日 21:27に投稿されたエントリーのページです。

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初めてファームの試合を見る

「せっかくのゴールデンウィーク、無理矢理にでも楽しまなくちゃ」ということで3連休の2日目。

「ゴールデンウィークといえば野球かサッカーの観戦しかない!」ということで、本当はマリーンズ対イーグルス(千葉マリン)を見に行きたかったが、惜しくもチケット販売終了。ならば、と目を付けたのがファームの試合。早速調べてみたところ、この3連休で東京近辺でのイースタンリーグの試合というと、鎌ヶ谷でのファイターズ対インボイス(西武ライオンズ二軍)と、浦和でのマリーンズ対シーレックス(横浜ベイスターズ二軍)しかない。鎌ヶ谷はちょっと遠いので、新宿から電車1本で行ける後者を観戦することに。

埼京線に乗り、武蔵浦和駅で下車。球場の場所はあらかじめマリーンズの公式サイトで大まかに確認はしておいたが、駅を降りて新宿方面に歩けど歩けど見つからない。15分ほどしてようやく辿り着く。

入ってすぐのところに打撃練習用のスペース、さらにその奥にブルペンがある。平下がバッティングマシーン相手に練習していたんだけど、マシーンの球がなくなってしまってユウゴーと一緒に球をバットのグリップで集めている。平下って、こんなところにいちゃいけないだろー。近鉄でレギュラーをつかみかけたところ阪神にトレードされ、去年シーズン途中にマリーンズへトレード。一軍の試合にも結構出ている選手だし、期待もされてきたはずなのに… 自分でバッティングマシーン用の球を集めなければならない姿に哀れさを感じる。

さらに奥へ。向かって左手が3塁席のようなので足を進める。公式サイトには記載があり、あらかじめ覚悟はしていたが、本当に観客席は1塁側と3塁側に粗末なベンチがあるだけ。外野席などない(レフトからセンターにかけて新幹線と埼京線の高架が通っているので、そのスペースがない)。入ってすぐ左が3塁側(なぜかホームのマリーンズが使っている)の席へ。席といっても長いすは満席なので、立ち見を余儀なくされる(7回表からは着席できた)。
観客は、男性が7割。小さい子供とその父親も多いが、既に定年を迎えたと思しき年配の男性も。いかにも、本当に野球が好きという感じの方達。
観客席とブルペンの間はユニフォーム姿の選手が行き来していて、本当に身近な場所で選手達を見ることができるのに驚き。殆どの選手は背番号50番台とか60番台で名前すらよく知らない選手なんだけど、その中に垣内の姿が。平下と同じくらい、いやそれ以上に「こんなところにはいちゃいけない」選手。ライオンズ時代から期待されていたし、1994年日本シリーズ最後のバッター。私と同い年なので「うーん」という感じ。あとは「代走・代田」も。

グラウンドでは、マリーンズ神田がマウンド上で苦戦。既に4点のリードを奪っていたにもかかわらず、シーレックスに押され気味。シーレックスは小池鶴岡と1軍の試合との掛け持ち選手もスタメンに名を連ねていて、打線の繋がりもよい。

マリーンズは、神田の後を受けた川井(これまた1軍での実績がある選手)・長崎も相次いでシーレックス打線に捕まる。9回、一昨年ドラフト1巡目のがやっと3人で抑えてくれた。
シーレックスは「8番・ライト」の桑原が3ラン、9番・ショートの木村が2ランを放つなど、下位打線も当たっていた。ピッチャーも、どこかチームメートの加藤を思い起こさせるフォームの村西、ベテランに近づきつつある(本当は1軍にいなきゃいけない)山田もよく抑えた。

試合はシーレックスの逆転勝ち。で、1軍の試合ならここでさっさと観客も家路に就くのだが、どうも様子が違う。
まず、グラウンドでは両軍選手が居残り練習を始めている。
目の前では、まず吉鶴コーチ(この人もう引退してたのか…)が若手(たぶん金澤)の2塁へのスローイング練習に付き合っている。二塁付近では、佐藤兼伊知コーチ(現役最後の年に千葉マリンでのプレーを見たなぁ)が早坂富永の両名に捕球後の1塁へのスローイングを反復練習させている。
目を転じてライトでは、シーレックス選手が柔軟体操や跳躍などのトレーニングをしている。

次に、ベンチ裏では観客が選手のサインを貰うべく待ち構えている。
1塁側からシーレックスの選手が私服姿で次々とやってきた。大人も子供も、野球選手名鑑・ファンブック・ベースボールカード・色紙などそれぞれサインしてもらうためのものを用意している。
一番行列が長かったのは、この日の先発で結局勝ち投手になったドラフト1巡目ルーキーの那須野巧(日大出)。どんどんサインの数をこなしていくなぁと思ったら、「巧」の1文字をさっと書いているだけ。他にも選手が結構いたけど、正直言って顔と名前が一致しない、というか名前すら知らない。色紙のようにまっさらな紙ならともかく、選手名鑑とかベースボールカードのようにサインしてもらう当の本人の写真が載ったものを差し出す場合、間違って他の選手の載ったものを出してしまってはマズい。よく間違えずにサインをお願いできるよなぁ、と感心。
一つ気になったのは、皆サインを書くこと自体は断らないものの、笑顔でファンと向き合ったり、何か言葉を発したりということが殆どなかったこと。プロ野球選手とてファンあっての商売なんだから、もうちょっと愛想良くしてもいいんじゃないかなぁ。いくらいいプレーをしても、それを見に来てくれるお客さんがいなければ何にもならないし。まあ、サインを頼む側もサインのコンプリート、つまり好き嫌いとかよく知ってる/知らないということに関係なく1人でも多くの選手のサインを集めたいという心理でサインをお願いしているんだろうから、選手としてはやたら愛想良くする必要などないのかもしれないけど。

他球団主催のファームの試合では入場料を徴収するのが普通だけど、マリーンズの試合の場合は無料。それでいて身近にプロ野球選手と触れ合えたり野球観戦を楽しめるのだから、本当にオトク。グラウンド環境は良いとは言えず、観戦中も砂埃が風に舞って目に入るので大変だったが、それでも野球が只で見られるのだからいい。なにも東京ドームのような大規模な屋内球場だけが野球のグラウンドではない。こういう球場の方が、本当に野球が好きなお客さんが集まるので、観客としても楽しい。
マリーンズの本拠地は浦和ではなく千葉県千葉市だが、もしもここ浦和が本拠地だったら、「おらが街のチーム」というような地元密着意識が高まって、地元民も関心を寄せるんじゃないだろうか(といっても浦和に本拠地を移す可能性などないだろうが)。選手とファンとの距離の近さ、ファンの熱気などを見るにつれ、アメリカの独立リーグがフランチャイズとする街での住民の野球熱がなんとなくわかったような気がした。

また一つ、野球観戦を楽しむ術を見つけることができた。今後は、入場料を取られてでも他球団のファームの試合を観戦しに行きたいと思う。