とあるマニュアル制作会社でのテクニカルライター募集の1次選考に出かけてきた。
会場は、中央線の某駅(東京都下)からほど近いホテルの2部屋。
これが、拘束時間が長いのなんの。会社説明会→筆記試験→適性検査ときて、ようやく面接。
最初にスケジュールを聞いたときにはその時間の長さに面食らったが、実際に試験を受けてみると大して長く感じないから不思議だ。
筆記試験は、国語・数学・英語・時事問題・小論文と実に多彩。一応職務未経験者も選考対象になっていることで新卒に近い人もいるせいか、学生相手の試験に近いものがあった。そういえば新卒で就職活動していた頃は、時事問題をまとめた本とか漢字の問題がたくさん載った本とかいつも持ち歩いていたなぁ。
適性検査は内田クレペリン検査。これでも大学で心理学専攻だった私は、心理学実験の課題として他の人にこの検査を受けてもらったことはある。でも、自分が検査を受けるのは今回がたぶん初めて。頭より何よりとにかく鉛筆を持つ手が疲れる。こんな大変な思いをして私の検査に協力してくれてたんだなぁ、被験者の皆様達。今さらながらその苦労を知る。
適性検査と面接の間に1時間30分ほど空き時間ができたので、遅い昼食を採る。デパートの上層階にあるレストラン街の中にある店に入ったのだが、昼も3時を過ぎているのでお客はまばら。食べ終えた後は時間つぶしをしながらゆったりと面接対策をすることができた。いつもの私に比べると落ち着いているし、あらかじめ想定される質問に対する答えをいろいろ用意してきたし、これはもしかしたら結構いけるのではないか…?
再び選考会場に戻る。私の他に2人面接の順番を待つ人がいたのだが、なんとその2人と一緒に面接を受けることになるではないか! 集団面接だったのか…。
集団面接なんていつ以来だろう? 7〜8年くらい前に応募した某専門学校の最終面接以来かな。あとは新卒で入った職場の最終面接。どちらも自分を含めて4人まとめての面接だった記憶がある。
正直、「集団面接なんてイヤだなー」と思っていた。ところが、いざ面接が始まってみると、意外なことにこれがなかなかいいものだ。というのも、
・他の人が答えている間に、質問の答えを考える時間の余裕がある
・他の人の答えが自分の答えに比べ大した内容じゃない(劣っている)場合に、
優越感を感じることができ、その結果気持ちに余裕が生まれる
ということがあるからだ。
あくまで、数ある応募者のうち2人との比較でしかないが、自分のほうが勝っているところがあれば、ちょっと悦に入れるという効用があるのだ。
で、面接の内容を振り返ってみると、他の2人に比べたらたぶん自分はリードしていたんじゃないかと思う。何といっても他の2人はテクニカルライターはおろかマニュアル業界自体未経験。その点だけとってみても私のほうがアドバンテージがある。
でも、他にも数十人ライバルがいるのだから、結果については何とも言えない。そもそも筆記試験の出来がボロボロだったし…。
今回応募した会社だが、「本気でいい人材を採用したい」という意図のようなものが伝わってくる。
ふつうマニュアル制作会社ではわざわざホテル(それも決してチープなホテルではない)の2部屋を借り切って大がかりな採用試験を実施することなどない。大抵は応募者をバラバラに会社に呼んで、社内で適性検査なり面接なりを行うのが普通だ。ましてや、会社説明会の時間を設けたり会社のパンフレットを一人一人に配布することなどまずない。
それに、未経験者も選考対象にしているのが感心する。マニュアル制作会社は、新卒の学生を採用するか、あとは経験者を中途採用で採るだけ。だから、私のように新卒では全く違った業界の職場に入って、その後でキャリアチェンジしてマニュアル業界に入ろうという人間は大変な苦労をすることになる(実際、その苦労は並大抵ではなかった)。
以前から、マニュアル業界が新しい人材を受け入れ育成する実態には強い疑問を抱いていたので、この会社の採用活動には驚かされるところが大きかった。
というわけで、中途採用でも未経験者に門戸を開いている点と人材育成に時間とお金と手間をかけている点が、マニュアル制作会社の中では希有な存在だと思う。規模がまだまだ小さいのが難点と言えば難点かもしれないが(私としてはその点は気にならない)。
帰宅後、本日の選考試験に呼んでいただいた御礼を記したメールを、採用担当者に送った。こんなこと、今までしたことがなかった。
まだまだ伝えきれなかったこと、訊きたいこと、いっぱいある。
2次選考に進めるだろうか…。その答えは、明後日に判明する。