このページについて

2006年03月19日 23:59に投稿されたエントリーのページです。

一つ前の投稿は「怒濤の4連発、そして─転職活動をする(8)」です。

次の投稿は「英会話教室 in レールバス」です。

他にも多くのエントリーがあります。ホームページアーカイブページもご覧ください。

Powered by
Movable Type 3.34

アップルWebバッジ

« 怒濤の4連発、そして─転職活動をする(8) | ホーム | 英会話教室 in レールバス »

WBC日韓戦でヨン様が登板する(?)

World Baseball Classic(WBC)の準決勝、日本は無事6対0で韓国を下し、見事決勝に駒を進めた。

この試合の中継を担当していたのはTBS。実況は松下賢次、解説は衣笠祥雄と佐々木主浩の両名。

で、試合展開もさることながら、放送での一番の楽しみどころは、松下賢次の名実況ならぬ迷実況だった。

以下、無責任なことは書きたくないから、私が聞き逃さなかった範囲のことしか書かないことにするけど。

───────────────────────────────────

まず、「1969年の東京オリンピックでは、実は野球が公開競技とされていて、…」解説の衣笠氏も突っ込まなかったが、もちろんこれは1964年のこと。

このくらい常識だろうに。

───────────────────────────────────

次に、バッターボックスに入ったイ・ジョンボム(李鍾範)のことを「イ・ボンジュ」と言っている。言い間違えに気づいた私は「イ・ボンジュって誰だろう?」とすぐにネット上で検索してみると、なんとマラソン選手だった(李鳳柱)。

日本人から見て韓国人の名前というのはちょっとわかりにくい。「キム(金)」さんとか「李(イ)」さんとか多くいるから。
1990年代後半の読売巨人軍のように、「チョ・ソンミン(趙成珉)」「チョン・ミンチョル(鄭珉哲)」「チョン・ミンテ(鄭珉台)」と似たような名前の選手(しかも揃いも揃って皆右投げの投手)がいたら、誰が誰だかわからなくなるのも無理はないだろう。

でも、「世界の松下」はアナウンサー、スポーツ実況のプロだ。TBSでは巨人戦をはじめとするセ・リーグの試合を実況中継することが多いから、巨人の対戦相手である中日に所属していた頃のイ・ジョンボムを実況の中でコールする機会は何回もあったハズ。

───────────────────────────────────

極めつけは8回表。

この回からマウンドに上がったペ・ヨンス(裴英洙)を紹介する実況が、なんと「韓国のピッチャーはペ・ヨンジュン(裴勇俊)」。

ヨン様である。微笑みの貴公子である。「冬のソナタ」のテーマが球場内に流れるとともに本当にヨン様がマウンドに上がっているのを想像して、笑いが止まらなくなった。時間が経つごとに、腹筋が痛くなる。

いくらなんでも、名前が似てるからって「大体合ってるから」と間違った名前を実況していいはずなんかない。

───────────────────────────────────

他にも、未確認だが
・法政二高の柴田勲投手(のち巨人)を、「法政一高」と言った
・2004年のアテネ五輪で、野球日本代表はメダルを取れなかった(正しくは銅メダル獲得)と発言
なんてこともやっちゃったらしい(身を入れて聞いていなかったのでわからないが)

彼の実況ぶりを見ていると、例えば投手と打者との駆け引き(投手はどのような配球でどのような球を投げ、打者はどのような球種に的を絞っているか)などの話については皆無。専ら選手のエピソードや蘊蓄を喋るばかりである。で、その蘊蓄が間違っていたりするのだから、どうしようもない。

実況というのは、試合の状況を言葉で伝えることである。エピソードを差し挟むことは悪いことではないが、それだけで終わってしまっては本当の意味での「実況」ではない。

実況ぶりは、Wikipediaの記事によるとゴルフ中継では悪くないようだから、アナウンサーとしての彼を全否定するのはやめておこう。ただ、間違いなく野球では失格だ。とてもじゃないがあれはアナウンサーの実況ではない。「アナウンサー」という名を借りた(実況担当という立場を利用した)単なる自己顕示欲の塊だ。実際、「私は〜と聞いています」というフレーズが飛び出したことがあった。重要なのは、彼が話を聞いたことではなく、話そのものだ。

このWeblogのアクセス解析を見てみると、ここ数日妙に「松下賢次」というキーワードで検索エンジンを使った人からのアクセスが多いなぁと思っていたのだが、どうやら前回の日韓戦での酷い実況ぶりがあったことが原因らしい。2004年の日本シリーズについてふれたエントリーへのアクセスが多くなっている。

いやぁ、“世界の松下”、これからもそのいい加減な実況で、我々視聴者を楽しませてもらいたいものだ。