先ほど読み終えた本。
『「書く」ための「聞く」技術』(小田豊二著、サンマーク出版)
以前からどうもインタビューに苦手意識があった。そもそも人と話すのが特異な方じゃないし。話と話の間の沈黙、「何喋ったらいいんだろう」という瞬間が一番怖い。
最近はだいぶそれが改善されてきたんだけど(あまり苦にならなくなってきた)、一度読んでおこうということで。いわゆるハウツーものであることを期待して。
「聞く」部分にかなりのページが割かれていて、聞いたあとの「書く」は最後に申し訳程度載っている感じだったけど、それなりに参考になった。「聞く」実例が豊富に載っているという意味では、ガチガチのハウツーものではない。
あとこの本のいいところは、各章の終わりにその章のまとめが載っていること。全3章の記述が終わった後にも、この本のまとめが載っている。こういうのってアメリカの学術書ではよくあるけど(私が読んだのはもちろん日本語訳)、この種のソフトカバーの本ではちょっと珍しい。
こういうとき、私は必ず「まとめ」から読む。そのほうが内容がアタマに定着しやすいからだ(大学時代に心理学で学んだことが今に生きている)。
もう一つ。「書く」方法の多くは、普段自分がやっている方法とかなり重なる部分があった。細かいところは違うものの、やっていることは似たようなもの。
インタビューの記事で、インタビューの相手が実際には喋っていないことまであたかも喋っているように書くことが私にはよくあるけど、それも決して間違いではないんだと。「語り手になりきって書く」と本文中にあったが、私が普段やっているのはまさにそれ。
私が普段ライティングという一連の作業の中でやっている諸々のことは、別に誰かから教えられたことじゃない(教わったのは「インタビューにはレコーダーを持っていくように」ということくらい)し、ある意味自己流。でも、今回この本を読んで「ああ、自分のやり方は間違ってないんだな」とちょっと自信が持てた。
いつか折に触れてもう一度読んでみたほうがよさそうな気が。
これだけの本が、出版からわずか3年で版元品切になってしまうのはどうだろう。