この第3試合からはいよいよ準々決勝。
第2試合でホンダが陣取る3塁側の席で見ていた私だが、JR東日本も同じく3塁側に陣取るということなので、少しだけ(2列眼から最前列へ)移動して引き続き観戦することにした。
JR中央線でドームに向かい、YAMAHAのルーターを使ってネットに接続しこの日記をアップロードしている私だが、やっぱりJR東日本を応援したい。現時点で唯一残っている東京代表(他の代表は明治安田生命とNTT東日本)ということで地元民としては応援したいし、前の試合でも応援したということで思い入れがある。
ヤマハは、東芝・日本生命といった名門を破って勝ち進んできている。だから、「自分の気持ちとしてはJR東日本だけど、実際にはヤマハが勝つだろう」、そんなふうに思っていた。それだけ手強い相手に思えたのである。
ところが、ふたを開けてみると……
前のNTT東日本線で決勝ソロを放った1番三塁の石川が、今度は先頭打者ホームラン。
3回には、3番中尾がライトスタンドへ長打を…… あれ? 入るかな? と思ったら打球はライトポールに当たった。ホームランである。
その後ヤマハが1点を返すものの、反撃はそこまで。
9回、先発のタカシ(斎藤貴)が先頭打者を歩かせると、前の試合でもピシャリと終盤を締めた森福(シダックス)が。てっきりイニングの最初から投げさせると思っていたが。
森福もヒットを打たれ、さらにランナーが溜まってしまう。ただ、私の席の近くにあるテレビのモニターに映し出される顔のアップを見ると、落ち着いた表情だった。きっと抑えてくれるだろう。
かくして、後続を断ち、見事勝利!
私は関係者じゃないので応援歌や社歌は歌えないけど、エールの交換で「フレー、フレー、東京」と口にしたときには思わず私もじんと来てしまった。
試合終盤に応援団の一人が呼びかけていたことで初めて知ったのだが、この勝利は16年ぶりのリベンジになる。
手許のガイドブックを見てみると、たしかに、1990年の第61回大会の準々決勝でJR東日本はヤマハに5対3で敗れている。
それもスゴイが、何と言ってもJR東日本はこれで初のベスト4進出である。たしかに、私の曖昧な知識と記憶の中でも、東鉄(東京鉄道管理局)時代も含めてここまで上に勝ち進んだことはないような気がする。
ということで、この勝利は二重の意味で快挙なのだ!
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応援団についても書いておこう。
ヤマハのほうは、正直言ってよく音が聞こえませんでした。というのも、JR東日本の応援の音量がかなりのものだったから。
でも、応援客は遠方の割によく集まっていたと思う。遠目で見る限り、結構賑やかだった。
JR東日本。前の試合では特別席にいてよく見えなかったんだけど、こちらも人海戦術という感じ。ただ、同じ人海戦術でもホンダとは違って、こちらのほうがより統制がとれた応援方法を採っているような気がする。ホンダのほうは「勝手連」という感じで、やや統制が緩く、お祭り騒ぎ的な色彩が強い。
チアリーダーの数は10人(だったかな?)。ホンダのように3組も編成されていない。その代わり、浴衣姿のお姉さん達がステージの斜め前に陣取っていて、踊りはしないものの一応観客の側を向いて(グラウンドを背に向けて)応援を先導している。
一つ感じたこととして、とにかく統制がとれていることを挙げたい。応援団員もチアリーダーも動きが実にビシッとしていて、これには驚いた。よっぽど訓練を重ねているのだろう。
応援客は外野にまでなだれ込んで、とうとうレフトスタンドを埋めてしまいました。さすが地元ですね。
レフトポール際の一団がやけに静かだなぁと思っていたら、7回あたりにいきなり「JR」の人文字を作っていたのはビックリした。緑色のポンチョと白い服でアルファベット2文字を形作っていて、テレビでもその模様はバッチリ写されていたはず。
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ということで、2試合観戦してどちらも私にとっては嬉しい結果となった。
どちらも思わず熱くなってしまうような試合で、ハラハラドキドキしながらも大いに堪能することができた。
帰宅して…… さすがに疲れた。
「トーナメント」ということで「今日負けたら終わりだ」「次回は負けるかもしれない」という緊張感、切羽詰まった感じがあるからこそ、喜びも倍増するのだろう。今日感じた喜びが、普段スポーツ観戦していて感じる喜びよりももっと大きいのには、そんなわけがあるのだろう。
なんか、半年近くリーグ戦を戦うプロ野球が甘っちょろく思えてくるから不思議だ。レベル面では間違いなくこちらのほうが甘っちょろいのだが……。
それと、ホンダとJR東日本の応援団を間近に見て思ったことなのだが、これだけ自分の会社に愛着を持つことができ、会社の仲間である野球チームを懸命に応援できるって、素晴らしいことだと思う。人達が私は羨ましい。私は大企業には勤めたことがないので、こういう経験をしたことが残念ながらない。
嫌々ではなく、進んで応援したくなるような会社。そんな会社に勤められたら、どれだけ幸せなことなんだろう。
今まで、社会人野球全般になんとなく興味があって、テレビや球場で試合を見てきたが、どこか贔屓のチームを持って応援するのもまた乙なものだ。
例えば戦前、プロ野球が職業野球と呼ばれ、その職業野球より東京六大学野球のほうがずっと人気があった頃、「○○が好き」「××を応援するぞ」とラジオや球場で試合を見ていた人は、必ずしもその大学の関係者ではないだろう。例えばワセダの卒業生じゃない、そもそも大学に進学していないような人もワセダを応援していたかもしれないし、身近にケーオーの関係者が居なくてもチームカラーが好きでケーオーを応援していた人がいるかもしれない。
例えば今日の2試合ではホンダとJR東日本を応援したが、別に私はどちらの会社とも直接縁があるわけではない。せいぜい、小学生の頃に本田技研の和光工場へ社会科見学に行ったり、日々の生活でJR線に乗車するくらいの繋がりだ。それでも、地元ないしその近くのチームということで応援している。
そのチームと必ずしも強いつながりがなくても、とりあえず応援してみるというのでもよいのだ──ふと、そんなふうに思った。