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2006年09月04日 23:59に投稿されたエントリーのページです。

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粘りと粘り──観戦記 第77回都市対抗野球 さいたま市対にかほ市

旧仁賀保町と旧浦和市との対戦。どうしてどっちもひらがな市名にしてしまうんだろう……。

私の予想としては、「普通に行けば日通だろうが、TDKの粘りも侮りがたい」といったところだった。実際、昨日ホンダがTDKにあえなく破れてしまったように、TDKは何をしでかすかわからない。ひょっとしたら日通もホンダ同様TDKに飲み込まれてしまうかも……。

日通が一塁側、TDKが三塁側。JR東日本を応援するために一塁側の席にいたが、この試合はどうしよう。
よし、ここは一つ、昨日のサヨナラ勝ちを見届けた日通、プロ野球のファームの試合でよく行く機会のあるさいたま市に本拠地を置く日通を応援するべく、引き続き一塁側に陣取ろう。
ただ、TDKの応援風景も気になる……。途中で三塁側に移動しようか……?

そんな迷いは、試合開始早々に消えた。
1回裏、いきなり日通の4番下窪が3ランを放つ。
3回裏にも6番清水が2ラン。この回の表にTDKの4番佐々木が1発を放っていた(すみませんこの場面見てませんでした)ので、ここまでで4点差。
「よしいけるぞー、さいたま市ガンバレー」と気持ちが徐々に高ぶってくる。

ところが、TDKが小刻みに点を加え、肉薄してくる。
そしてとうとう7回表。
1アウト満塁、バッターは4番の佐々木。「ここで一発出たら逆転だよな。4番だし、ひょっとしたらホームランも有り得るかな」と思っていたところへ、ホントにレフトスタンドへ逆転満塁ホームラン。あっちゃー、まさかホントにホームラン打つとは……。
これで2点のリードを許してしまった。

「三菱ふそう川崎との試合もシーソーゲームだったし、それを制する粘りがあったわけだし、2点のビハインドくらいなんとかなるだろう」と思っていたのだが、一向に反撃できない。8回裏にはさらにソロアーチを打たれ、点差は3点に。

「あーあ、やっぱりTDKの勝ちかぁ」と思っていた9回、日通もよもやの粘りを見せる。
2アウト1・2塁で、打席には1回にホームランを打った4番下窪。「よし、ここで一発出れば同点だ!」
ライト方向に打ったー! 入るかー! と思っていたらライトフェンス最上段に。あと数十センチ高かったら同点打だったのにぃ。それでも2塁ランナーが生還してこれで2点差。ランナー2・3塁。
続いて5番の代打耳道。またタイムリーだ! 3塁ランナーが生還して2塁ランナーも…… と思いきや、間一髪でタッチアウト。本塁上のクロスプレーは微妙だった。ちょっとしたことで十分セーフになっていたと思う。結局3アウト、1点差で試合終了。

やっぱりTDKが勝ってしまった! 予想というか予感が当たる形になってしまった。

TDKは、補強選手がよく機能していた。特に昨日今日と印象的だったのは、1番を打っていた小町(七十七銀行)かな。
これに対して日通は、補強選手ゼロ。いくら力のあるチームとはいえ、よくそれでここまで勝ち上がってきたものだ。特に昨日の三菱ふそう川崎との打撃戦を制した試合など、底力のあるところを感じさせてくれただけに、驚かされる。
ちなみに日通は今年が野球部創設50周年だそうだ。「記念すべき年に黒獅子旗を持ち帰りたかったのだが」と、試合後のご挨拶(背広を着た方。上層部の方でしょう)で話があった。

日通が負けたのは、5点入れた後に何度か追加点を入れるチャンスがあったのに、いずれも潰してしまったこと。あのとき1度でも点を入れられていたら、こんなことにはなっていなかっただろう。
観客も、もしかしたら選手達も、「ま、チャンス潰しちゃったけど、あとは何とかなるさ(と油断していた)」というところがあったかもしれない。私も心のほんの片隅にそんな気持ちがあった。

それにしても、TDKの粘りは凄い。これを東北人の粘りとでもいうのだろうか? 初回にいきなり3ランを浴びても、あきらめずにコツコツと点を重ね、とうとう4番の一振りで逆転してしまう。この粘りは驚嘆に値する。
粘りという点では、日通も負けてはいなかった。何度も言うようだが前の試合(対三菱ふそう川崎)の乱打戦を最後には制したように、そして今日の9回裏にもあと1点のところまで追い上げたように、勝負を簡単に諦めないパワーは十分あったと思う。ただ、それがあと少し足りなかった。

最後の最後まで、本当に勝負を堪能した試合だった。
日通の選手は、補強選手なしでよくここまで戦ってきたと思う。最後は残念だったが、また頑張ってほしい。11月の日本選手権(京セラドーム大阪)もあるのだし。

さて明日は日産自動車とTDKとの対戦。
4強が出揃った時点で、「普通に考えたら日産自動車の優勝だろう」と思っていた。ただ、TDKもわからない。ひょっとしたらひょっとして……。今日の日産自動車は守備に乱れがあったから、同じことを明日もすればTDKにもチャンスありかも。

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ドームをあとにして、ドーム近辺に掲示されているパネル(過去の大会や各チームを紹介したもの)の「にかほ市」を見てみる。
人口は3万人弱。地元出身の有名人として真っ先に名前が挙がっていたのが、TDKの創始者。昨日、TDKの公式サイトで会社についていろいろと調べてみたのだが、にかほ市内に工場がいくつもあるのに気づいた。そんなにたくさん工場があるのには、そういうわけがあったのか。
他の有名人として、「白瀬矗」の名が。今日出かける前に「午後は○○おもいッきりテレビ」(日テレ)をちょっと見たのだが、「今日は何の日」のコーナーで「60年前の今日9月4日に白瀬矗が亡くなった」という話が取り上げられていた。
よりによってその白瀬矗の命日にTDKがこんな試合をするとは。もっとも、白瀬矗はにかほ市出身といっても旧金浦町出身であって、旧仁賀保町出身ではないのだが。

「主な産業」に「製造業(電子部品など)」とある。これこそまさにTDKの事業を指しているのだろう。
こう言っちゃなんだけど、カセットテープが主要なメディアじゃなくなった今、TDKは苦戦してるんじゃないかなぁ。カセットテープ全盛の時代には、我が家でもよくTDKのテープを使っていたけど、今じゃまず使う(買う)機会ないし。CD-Rなどのメディアもあるにはあるけど、太陽誘電とか他のメーカーを使ってしまうんじゃないかって気がする。