「味濱家」での昼食を終え、そのまま春日部駅まで戻って家路に就くはずだった。
ただ、春日部駅西口から出ているバスの行き先が「かすかべ温泉」となっているのがどうも気になった。
聞いたことがない温泉だったが、「温泉に入ってみるのも面白いかも知れないな」とふと思った。ちょうど昨日の夜はお風呂に入れなかったし。
もっとも、ちょっと風邪気味っぽいので、「風呂に入って湯冷めして風邪がひどくなったらどうしよう」という躊躇もちょっとあったが。
そこで急遽予定を変更して、バスで「かすかべ温泉」とやらに行ってみることにした。
GooモバイルやYahoo! モバイルで「かすかべ温泉」を調べてみると、どうやら日帰りで風呂に入るだけでも大丈夫なようなので。
乗車すること10分ほど、終点の「かすかべ温泉」に着いた。
正式には「かすかべ湯元温泉」というもので、なんでも1988年に発見されたばかりの比較的新しい温泉だという。
戸惑いながらも所定の方法で入館手続きを済ませる。大人料金2,300円が安いかどうかはわからないけど、ちょっと高いのかなぁ。値段の相場がわからないので何とも言えない。
お客は、殆どが年配の人。
ただ、30代と思しき男性が小さな女の子(我が子。3歳くらいかなぁ)を連れているのを見かけた。女の子がパパに「(先に)行かないで、行かないで」と言いながら後ろからついていっているのが印象的だった。
それにしても、こんな時間(平日の昼3時頃)に温泉につかってる自分っていったい…… 普通の勤め人ならまずこんなことありえない。俺って何やってるんだろう(笑)。
露天風呂も含めいろいろな風呂があるので、ひととおり入ってみる。
檜風呂がちょっと熱かったが、他はそれほどでもない。ただ、入っていると「熱いよー、熱いよー」とすぐに根を上げてしまう始末。ゆったり「いい湯だな〜」と鼻歌を歌うような気分にはなれない。
熱いので湯船を出ては、寒いのでまた湯船に入る。短い間にそれを繰り返す有様だった。
仕上げに、サウナに入った。
ペパーミントの香りのサウナということだったが、暑さと蒸気でそんな香りを味わっている余裕は全くない。早々にサウナ部屋を後にしてしまった。
風呂を出た後は室内着に着替え、ロビーへ。
缶ジュースを買って、しばしボーっとする。
新聞もテレビも備え付けられていたが、結局見ることはなく、ただ長いすに座ってボーっと過ごすだけだった。そのうち、眠くなって30分くらいウトウトしてしまった。
帰りのバスが気になる。
春日部駅へは先ほどの路線バスがあるが、こちらは有料(春日部駅西口まで210円)。
他に、豊春駅とせんげん台駅までのバスがあるが、こちらは無料(送迎バス)。ただ、1時間に1本しか走らない。
そもそも「豊春駅」って何の鉄道の駅?(あとで東武野田線の駅だとわかったのだが)という状態だったのと、本数の少なさから、有料にはなるものの先ほど乗車した路線バスに乗ることにする。
チェックアウトを済ませ、16時48分発のバスに乗り、一路春日部駅へ。
途中、春日部共栄中学・高校を通る。この学校の名前は以前から知っていたが、こんな所にあるのか。プロ野球好きな私としては、何と言っても各球団の選手にここの出身者が多いことを知っていたから。甲子園でも何度か見かけてるしね。
あと、途中でわざわざ寄り道して秀和綜合病院を経由するのも面白い。病院利用者の便宜を図ったものだろうが。
こういうのは、国際興業バスの王22系統(王子駅〜板橋駅)で途中わざわざ寄り道して帝京大学病院を経由するのとよく似ている。
春日部共栄も、秀和綜合病院も、田畑の中にぽつんと建っているのが印象に残った。それだけこの辺りはのどかな場所なのだ。
春日部駅に着き、東武野田線・高崎線(上野行き)・埼京線を乗り継いで(湘南新宿ラインでちょうどよい便がなかったので)新宿までたどりついたが、それだけで疲れてしまった。せっかく温泉に入ったというのに、家路で疲れてしまっては何にもならない。
駅の階段を上ったり、混雑した電車の中で立ちっぱなしになったりと、疲れを生じさせる要素はいっぱいある。そのうえ、移動距離や移動時間も長いし。
家に着く頃には、すっかりまた汗ばんでしまった。これでは温泉に行っても何にもならないよ……。