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2006年11月26日 12:55に投稿されたエントリーのページです。

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新卒向けの求人広告について

今週、初めて新卒向けの求人広告を手がけることになった。

東証一部上場の業界大手の子会社で、中途採用と同時に新卒採用も行うということらしい。
私に仕事を振ってくれた会社は、転職サイトとともに新卒向けのサイトも運営しているので、こんなことがあるというワケ。

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さっき、テレビ「こちら経済編集長」(BSジャパン)を見ていたら、業界大手の信用調査会社のことが取り上げられていた。

なんでも、信用調査会社としての情報収集力や持っている情報を使って、中小企業のM&A(売ります/買います)を支援する社内ベンチャーを立ち上げたということだそうだ。

ふと、「信用調査会社って面白そうだな」と思った。
たとえこういう会社での仕事が自分に向いていないとしても、とりあえず興味を持ってみるのは決して悪いことではない。

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私は小さい頃から、「オマエは会社員には向いていない」と親から言われていた。というのも、一人っ子でのんびりした性格の私は、競争社会の民間企業では人を押しのけてまで上に上がろうとすることができないはずで、会社に入ったところで出世などまずムリというわけ。

たしかにそうだろうな、と当時は思ったし、今もその気持ちは変わらない。
どんな業界でも大手の会社に入った人達を羨ましいと思う気持ちは、微々たるものとはいえ今でも持っている。と同時に、「自分はそうはなれないな」という気持ちもある。

そんな調子だから、大学卒業時には就職活動なんぞ殆どしなかった。
まずは大した準備もせずに公務員試験を受けて全敗。次は大学職員を目指していろんな大学の採用試験を受け、結局ここで就職先が決まった。その後はSEの試験も受けた(コンピューターに当時から興味があったので。ただ、適性試験でことごとくハネられた)。

今思うと、新卒で民間企業を目指さなかったのには、「自分の性格に合わない」ということの他に別の理由があったように思う。
新卒の就職は、「就職」つまり「職に就く」というよりも、「就社」つまり「会社に就く」という側面のほうが強い。どういう仕事をやることになるかわからないけどとりあえず会社に入っちゃえ、みたいな感じだ。
だから、大学生の私が大手をはじめとする一般の企業を目指そうかと思ったところで、具体的な入社後のイメージがわいてこない。入社後にどんな仕事をするのかわからないなら、興味もわいてこない。で、普通の企業への就職を敬遠することになる。

でも、本当はそんなんじゃいけないと思う。
総務とか人事とか経理とか、いわゆるスタッフ系の業務はどこの会社でもあるだろう(最近は外注するケースもあるが)。でも、それ以外の業務となると、会社ごと/業界ごとに違うはずだ。
だから、その業務について一つ一つわかりやすく説明したほうが、ピンと来るはずだ。

「この会社に入ったらこんな仕事をする可能性があって、一つ一つの仕事の内容はこんなふうだよ」という情報があれば、私も「民間企業なんて」とハナから敬遠することはなかったように思う。

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つい先日、業界は言えないがとある大手の会社を取材したときのこと。

「総合職」ということで、主に第二新卒をターゲットにした25歳前後の若手の募集と、どちらかの業界で職務経験を積んだ35歳前後の中堅の募集とを行うことになった。

取材を終え、求人広告の原稿を書くことになった。
後者のほうは、ある程度具体的に、時には専門用語も使いながら仕事内容について詳しく説明する内容にしたのだが、問題は前者だ。

「こんな仕事がありますよ」というのを平易に、専門用語は一切使わずに説明する内容にしたところ、担当ディレクターからこっぴどく叱られた。

というのも、事前に「新卒採用のイメージで」と言われていたにもかかわらず、たとえ平易にとはいえ仕事内容の説明をしてしまったことがマズかったのだ。
新卒採用の原稿を手がけたことがないうえに、自分自身新卒のときにまともな就職活動をしなかったので、「新卒向けの求人広告とはどういうものか」について私自身よく理解していなかったのだ。

まあこのディレクターは、11月1日のエントリーでも書いたようにいろいろな問題点がある人で、今回の一件は私に非があったとはいえ今後二度と一緒に仕事をする気はないのだが。

一般的な「新卒向けの求人広告とは」というものは既に確立されていて、それを一ライターが曲げることはできないだろう。だから、この一件で件のディレクターが「第二新卒向けの原稿は、新卒向けのものと同じような内容に」と指示したのは間違いではない。この指示どおりにできなかった私のほうが悪い。

でも、「本当にそれでいいのかな?」とも思う。何も、件のディレクターに逆らおうというつもりで言っているのではない。
新卒に対しても、ある程度仕事の内容を概略やイメージでもいいので話をしていいんじゃないか? 「入社後にどんな仕事をすることになるかわからないけど、とりあえずこんな会社です」と説明するよりは、よっぽどそのほうが仕事を卑近に感じられて良いんじゃないだろうか?

もし私も、「信用調査会社では仕事としてこんな調査をします」といったようなことをある程度具体的に知ることができていたら、「民間企業なんて私にはムリだ」と決めつけてしまう前に応募してみるようなことがあったかもしれない。あるいは自分の人生がガラッと変わっていたかもしれない。

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「新卒=社会人経験がない=具体的な仕事の話をしたところで理解できない」なんて決めつけずに、平易にわかりやすく工夫することを前提として、具体的な仕事の話をしたっていんじゃないか。
そのほうが、「より良い職業選択・進路指導」にも繋がるんじゃないかと思う次第である。

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