夜、2階のベランダに出て、ふと空を眺めてみた。
星が1つ、2つ、3つ…… 全部で8つくらいある。
今、原稿の〆切に追われていて、なかなか気が休まらない。しかも、その原稿より先行して出した別の原稿がクライアントからダメ出しを喰らったり、今手がけている方の原稿が今まで書いたことのないタイプの原稿だったりで、気持ちが沈むわ本当に書ききれるか不安だわでどうにもはかどらない。
こんな文を書いている間にも、〆切は迫っている。
「神様は越えられないハードルは与えない」とは女優・奈美悦子の言葉らしいが(3日に開かれたフィギュアスケートグランプリシリーズ第6戦NHK杯最終日で優勝した高橋大輔選手によれば)、そんな言葉を胸にどうにか取り組んでいる次第。
そんな悩みも、夜空の星を眺めているとどこかに行ってしまう。心の安まる一時だ。
そういえば、今日は今年最後の満月の日だ。夕方に聴いたラジオでそんなような話をしていた。
でも、肝心の満月が見えないなぁ。
そうだ、玄関から表へ出てみよう。
家の前の道から空を見上げてみると、ちょうど真上に満月があった。
さっき見た星もいっぱい見える。
父親がそばにやってきたので、表に出るよう促した。
視力が弱いので本当に見えてくれるか心配だったが、「3つくらい星が見えるな」と口にした。
「最近の東京でこれだけ星が見えるのは珍しいんだよな。スモッグがあるから」という。たしかに、8つも星が見えるのはなかなかないと思う。
子供の頃から理科嫌いで、中でも天文学には全く興味がなく、プラネタリウムに行っても全然楽しくないような私だけど、どういうわけか星を見て和んでいる。
そのうち、天体望遠鏡でも買ったりして……。
……とこんなことを書いていたら、iTunesで聴いているインターネットラジオ(SKY.FM)で流れてきた曲がショパンの「Nocturne」だった。
静かな夜。