今、やりきれない思いで胸がいっぱいで、体調不良と相まって仕事がはかどらない状態が続いている。
2週間ほど前、私が会員登録している某転職サイトに1通のスカウトメールが贈られた。
スカウトメールといっても、単に企業が自社の求人に注目してもらいたくて不特定多数にばらまくもの(ダイレクトメールみたいなやつ)ではなく、ちゃんと私の履歴書(レジュメ)に目を通したうえでのもの。
送り主は、都内の専門学校。なんでも、私の5年間にわたる医療事務の経験を活かして、その方面での資格取得のための講師(雇用形態はパート)になってほしいとのこと。
私はその資格は持っていないし、今はライターという医療事務と全く違う仕事をしている人間なので、「本当に自分でもいいの?」と怪訝に思った。
このスカウトメール、転職サイトのスカウトメール専任スタッフが求人企業に代わってメールを送信することもあり、応募してみたら「なんでアンタみたいな人が応募したの?」とも言われかねない。「怪訝に思った」というのは、そういう意味である。
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私にとっては思ってもみないアプローチだったが、この仕事には興味を持った。
医療の世界から離れて久しいが、病院を辞めてからも一時は医療ケースワーカー(病院勤務)や医療情報システム関連のエンジニアになろうと思ったこともあり、「機会があれば医療関係の仕事をしたい」という気持ちは心の奥底でずっとあったからだ。
まして、「教師」である。
私の本分は、「ものを書く」ということともう一つ「人にものを教える」ことだと思っている。前者は昨年春にライターになることで実現できたが、後者についてはまだである。
塾などで小・中・高校生を相手にするのではなく、専門学校という大人になりかけの(あるいはもう大人になっている)人を相手に授業ができるなんて、なんて素晴らしいことだろう!
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怪訝に思ったあと、どう対応しようか迷った。
「私をどの程度知ったうえでアプローチされたんですか?」「本当に私のレジュメを見ているんですか?」などと先方に問い合わせようかと思ったが、ひとまず転職サイト側に問い合わせ、回答をすぐに得た。
ところがその後、鬼のように忙しい日々が続いてしまい(これについてはいずれ別の記事でふれます)、レジュメを最新の状態に書き直す時間的余裕がなくなってしまった。
そうこうしているうちに10日以上が経ち、やっとレジュメを修正する時間ができて、修正を済ませたうえで応募をすることになった。
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今朝、その返事が送られてきた。
メールの本文を見て驚いた。なんと、「書類選考で不採用」とのこと。
書類選考ですぐ落ちてしまうということは、私がそもそも応募資格を満たしていないレベルの応募者だったということだ。でも、スカウトメールをよこしてきたのは先方だ。これはいったいどういうことなんだ??
私は、すぐに先方に電話をかけた(電話嫌いでどんな相手に電話をかけるときも緊張してしまう私が、こんな行動に出るなんて珍しい)。
担当者が電話口に出たのだが、話がどうも要領を得ない。「いや、その件については…」「転職サイトの人間が…」と、ハッキリしたことを言わない。
「スカウトメールを送ってきたのはお宅だし、それに応える形で応募したのに、なんでいきなり不採用なんだ?」という趣旨のことを(あくまで冷静かつ丁寧に)話したところ、「わかりました。メールでお問い合わせいただければ、ちゃんと回答します」との答えを得た。
その後すぐ、メールを作成。長すぎない程度に、きちんと質問とこちらの考えを項目にまとめ、送信したのが昼過ぎ。
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夕方、返事がメールで送られてきた。
実にあっさりした内容で、「失礼な対応をして申し訳なかった」という簡単な謝罪と、先月から多くの応募があり既に採用者が決まってしまった旨の簡単な説明。
こちらの質問にはきちんと答えてくれていない。
一応「採用者が決まってしまった」という事情は理解したが、「先月から応募があった(実際に求人広告を掲載したのは今月からの模様)」という一文と、採用者が決まったにもかかわらず求人の掲載を続けている点がおかしいと思ったので、再度(あっさりした)質問のメールを送信。
現時点で、返事は来ていない。
「書類選考で不採用」というのと、「採用者が決まってしまったから不採用」とでは、意味が全然違う。
最初から「採用者が決まってしまったので不採用」という返事が来れば、私の心もまだ納まったが、一度目の返事と二度目の返事で内容がこうも違うなんて、おかし過ぎる。
私としては、クレーマーになる気は一切ないけど……。
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ったくそれにしてもひどいよなぁ。
求職者を釣るときは甘さの限りを尽くした声で誘っておいて、いざとなったら事務的な対応でバッサリ。
こういう会社が多いから、スカウトメールを送ってきた会社への応募ってイヤなんだよなぁ。
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私としては、今の仕事を続けながら曜日限定で教壇に立てればいいな、と思っていた。一応自分の経験を活かせるし、ライターとしての幅が広がるかもしれないから。
私の思いに対してあまりに対応が事務的で事なかれ主義的で礼を欠いていた先方と、応募が遅く、あれこれ考えずにレジュメも直さないまますぐに応募していればまた違った展開になっていたかもしれない自分自身の両方に対して、悔しさが沸き上がってきた。
長い人生、これから何があるかわからないとはいえ、「これでもう一生教壇に立つ機会はないのかもしれない」と思うと、なんとも言いようのない悲しさ、空しさで胸がいっぱいになる。
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教訓。
求職者へ。転職サイト上の求人への応募は先手必勝。スカウトメールをもらって、「応募する」「質問する」「辞退する」という選択肢があったら、興味がない場合を除いてまずは「応募する」こと。「質問する」なんてステップを踏んでいる間に、どんどん採用者が決まっているかもしれない。質問があるなら、面接でしよう。
求人企業は、安易にスカウトメールをばらまいたり、転職サイト側にスカウトを任せないこと。何かあったとき、傷つくのは求職者だ。
それと、応募者に対して最低限の礼は欠かさないこと。応募者をぞんざいにしていたら、いつしっぺ返しが来るとも限らない。例えば私が高校生に「あの専門学校はロクなところじゃないから入学しないほうがいいよ」って言うこともできるわけだ(実際にはそんなことはしないし、アドバイスするような相手もいないけど)。
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【追伸(2007年2月1日)】
問い合わせへの回答が今朝送られてきた。
「先月から応募があった」というのは先方の勘違いで、「1月31日を2月1日と勘違いしていました」とのこと。今日が何月かっていう感覚もないのかなぁ、この担当者は。
その他の質問には答えず、ひたすら謝るだけ。
謝罪の気持ちはわかったけど、それにしてもよっぽどこの人って仕事ができない人なんだろうなぁ。
私自身を一企業として考えたとき、執筆業と並んで講師業を事業の2本目の柱として育てていきたいと思っていた。たとえ今回の一件が棚ぼただったとはいえ。
今は「千載一遇のチャンスを失った」という思いと、自分への怒りでいっぱいだ。