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2007年05月08日 05:28に投稿されたエントリーのページです。

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価格破壊で産業が壊れる──NHKスペシャル「高速ツアーバス 格安競争の裏で」(3)

前回前々回のエントリーが毎日スゴイ勢いでアクセスがあって、正直言ってちょっと戸惑っている今日この頃。

いや、高速ツアーバス業界の矛盾を一人でも多くの人に知ってもらううえでは、かえって歓迎すべきことなのかもしれないな。

某巨大掲示板群でビジネスニュースの見出しを眺めていたら、こんな記事を拾ったのでちょっと一言。
5年後の秋葉原を歩く 第3回:「自作PCに未来はない」(ITmedia +D PC USER)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0705/07/news040.html

PC好きでアキバ好きな私としては暗澹たる気持ちにさせられるような記事(ってちょっと大げさか)。

私自身、2001年の夏から秋にかけて自作PCにハマって、必要もないのに2台も組んでしまい、それでも使い切れなかったマザーボードが未だに押し入れにしまってあるほど。最近はMacがメイン機になっているのでPCの自作はすっかりご無沙汰だけど、「Windows Vistaが登場したことだし久しぶりに1台組んでみたいなぁ」なんて思っている。
そんなわけで、この市場が衰えてしまうのは何だか寂しい気がします。

この記事(インタビュー)のポイントは、「パーツの安売り競争を各ショップが繰り広げた結果、市場が縮小してしまっている」ということ。

これは一般論だけど、“価格を破壊するとその産業自体が壊れ”ます。自作PC市場はその典型になってしまいましたね。また、“ディスカウンター(安売り業者)が生き残った歴史はない”という定理も、ぴったり当てはまります。

これって、まさに私が最近取り上げている高速バスツアー業界にもあてはまる話じゃないですか。
4月30日のエントリーで、最後に私は書きました。
過当競争の行く先は『破滅』」と。

これも某巨大掲示板群から拾った情報ですが、東北地方の某バス会社のこのWebページを見ると、

貸切バスは、入札、合見積もりには適さない業種です

って書いてあるじゃないですか。「そもそも貸し切りバス業界は価格競争に馴染まない」とハッキリ宣言しているワケです。

昔、「価格破壊」を高らかに謳ったスーパーマーケットがありましたが、その後辿った道は事業縮小など悲惨なものでした。今はどうにかこうにか生き長らえている状態。

「消費者の利益のため」とか言って価格をドンドン下げるのは結構ですが、「ものには限度がある」ってことですな。

企業が商品やサービスを次々と低価格で提供していった結果、いつしか「安ければいい」「1円でも安い方がいい」と消費者は価格競争におどらされて、ものの価値判断を価格に頼ってしまう。

一度知ったらクセになる。「○○ってこんなに安く買えるんだ」って味をしめたら、「もっと安くなんないの?」と消費者の欲望はエスカレートしていく。なんだか、自慰行為を覚えたサルが狂うほどに何度も行為を繰り返すのに似てるような気が。

そうやって考えてみると、こんなことも言えそうです。
企業間の価格競争は衆愚をつくる

「わかりきったこと」と言われればそれまでだけど、「価格競争は愚行だ」ということを改めて認識した次第です。
まあ、どこの企業も「わかっちゃいるけどやめられない」んだろうなぁ……。