金曜の午後。日経産業新聞のシンポジウムに行ってきた。
タイトルは「つくる 第1回『変わる時代、変わらないものづくり』」。
大分前に聴講申し込みをしていて、当日たまたま開催時間(13時30分〜17時)に仕事が入らなかったので聴講しに行くことになった。
ここのところ、夜なかなか寝付けなかったり昼間眠くてしょうがなかったりといろいろ問題があって、出かけるのも億劫だったんだけど、「出かけることで生活のリズムを取り戻せるかもしれない」と重い腰を上げて家を出た次第。
会場の日経ホール(日経新聞本社8階)に開演時間を少し遅れて到着すると、中には人がいっぱい。空席を探すのにちょっと苦労したほど。
最初に基調講演があって、その後にパネルディスカッションが始まるという進行。
席に着いたときにはちょうど1つ目の基調講演の真っ最中だったんだけど、その話がどうも面白くない。
壇上で喋っていた東大の飯塚教授、やや早口なためか何を言っているかわからないうえに、話の内容も当たり障りのないもの(詳しくは後述)。
次に壇上に立った明大理工学部の向殿学部長。飯塚教授よりはまだ良かったけど……。使ったスライドは5年前に使ったものだとか。このことを耳にしただけで興醒めしてしまった。
基調講演が2つ続いたところで休憩時間になったのだが、思い切ってここで席を立ち、会場を後にしてしまった。「どうせこの後パネルディスカッションを聞いても退屈するだろう」と思ったので。
私は思いきりが良くないところがあって、今回もどうしようか迷った。でも、今回は思い切って席を立って良かったと今でも思っている。
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“当たり障りのない”と先に書いた講演内容。
カタカナ用語(=英語)や経営学の専門用語を使って、ちょっと聴いただけだと小難しいことを喋っているように思えるんだけど、要するに
「社会の変化に対応しなければ生き残っていけない、そのためには自己変革が必要だ」
「自分達(自社)の強みを見極めて、それを伸ばすことが大事だ」
「常に成長し続けなければならない」
「自分達の都合を考えず、“お客様主義”に立つべき」
などなど、ある意味当たり前というかわかりきったことを言っているだけ。
家を出る前から嫌な予感はしていたのだけれど、「ものづくりの現場にいない大学の先生が言うことなんて、所詮この程度なのかなぁ」───この想像は外れていなかった。
わたしが聴きたいのは、こんな抽象的な話じゃない。ものづくりの最前線に立った人の、現場から導き出したような重みのある話だ。
そう考えると、「今後似たようなシンポジウムがあっても参加しないほうが得策かな」という気がする。
そういえば、ちょっと前に東証一部上場の某メーカーを取材する機会があったんだけど、そのときに対応してくださった現場担当者の方が言っていた。「大学の先生は(ものづくりの)現場を知らないから、結構知らないことが多いんですよ」と。
「大学の先生=ダメな存在」と十把一絡げに決めつけてしまうつもりは毛頭ないけど、ものづくりの世界に興味があるのであればやっぱり現場の人の話を聞くのが一番なんだろうなぁ……。