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2008年10月15日 01:14に投稿されたエントリーのページです。

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秋の愉しみ、第75回NHK全国学校音楽コンクール全国大会

一昨日までの3連休。私は「昼の2時から5時まではテレビ、それ以外は原稿書き」という毎日を過ごしていた。

昼見ていたテレビというのが、NHK全国学校音楽コンクール。秋の訪れを感じられるイベントとして、そして中学時代を思い出す一時として、毎年楽しみにしている。
一昨年は会場のNHKホールまで出かけて、中学校の部(司会の一人は矢口真里)をライブで観覧してきた。今年も観覧希望のハガキは出したけど、残念ながら抽選に外れてしまったのでテレビで。

小学校の部は、ずっと優勝し続けていた目黒区立大岡山小(今年は出場辞退。目黒駅から出ている東急バスの終点としてその名を知る人も多いはず)の代わりに、星美学園(赤羽の高台にあるミッション系の学校)が金賞に輝いて、東京人の私としては喜ばしい限り

高校は、ハニカミ王子のおかげで名が売れた杉並学院(ここ、理事長があの山東昭子だったとは……)が銅賞に終わって残念。

まあ結果はともかく、各校の合唱や大会の雰囲気などはそれなりに堪能できた。

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ちょっと問題だったのが、中学校の部。

通常なら舞台の上に設けられた司会者席に、男性のNHKアナウンサー(今年は山田賢治アナ)と女性のタレント(今年は小・中・高とも森高、じゃなかった森下千里)が立って進行を務めるんだけど、なぜか今年は中学校に限って舞台裏に司会者ブースを設けて、会の進行は山田アナが一人で務める格好だった。

そのブースには、“女豹”森下の他に、指揮者の大谷研二さんと(久能木→黒田→)渡邊あゆみアナ。

これ、NHKもいろいろ考えてこういう形式にしたんでしょうけど、残念ながらせっかくの工夫は実っていないように思えた。何より、演奏を終えた/これから演奏を始める中学生達が大勢いる舞台の袖で3人がコソコソやってる感じがいただけなかった。これでは、ライブ感(「自分もNHKホールにいて演奏を聴いている」という感覚)がまるで伝わってこない。

「大谷さんの解説がいろいろ聞ける」というメリットはあったが、それ以上にデメリットのほうが多い。森下は許されるにしても、渡邊あゆみ(どうもこの名前ピンと来ない。やっぱり私の中では「久能木あゆみ」だ)アナはこういった音楽に疎い様子だし(J. S. バッハのことを「バッハさん」と呼んでいたのには思わず笑った)。

もう一つどうかと思ったのが、課題曲『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』の存在。アンジェラ・アキの曲で、民放でもよく流れており(郵便局のTVCF)、NHKも彼女が全国の中学校を訪れるドキュメンタリーを放送しているけど、これがちょっとなぁ。

「15歳の自分が大人になった自分へ、大人の自分が15歳の頃の自分へ、それぞれ手紙を書く」という着想は良いんだけど、後半の歌詞で「人生のすべてに意味がある」と言い切ってしまうのはどうかなぁ。私だったら、例えば秋葉原で加藤某が起こした無差別殺傷事件のような事件で不幸にも命を落とした人に対して「あなたが殺されたということにも意味がある」なんて言えないよ。ちょっと無責任すぎるんじゃないかなぁ。

それと、その直後に「きぽばぶりーびん」(正しくは「keep on believing」)とリフレインしてしまう辺りも、何だか軽い。重苦しくすることもないけど、人生の大事なことを語っている歌ならもっと違う歌詞や曲構成にしたっていいんじゃないかなぁ。

もっと言わせてもらうと、審査時間中に出場校の中学生数人に「将来の自分への手紙」を読ませるという演出も何だかクサイ。

最後に、彼女が『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』をピアノの弾き語りで歌うんだけど、ここまでくるとダメ押し。合唱のコンクールというよりはアンジェラ・アキのプロモーションタイムなんじゃないかという気がしてきた。彼女のシャツ・ジーンズというラフな格好(もっとTPOをわきまえてもいいのでは?)も手伝って、すっかり「コンクールを楽しむ」ということができなくなってしまった。

来年は、中学校の部の課題曲をいきものがかりが担当するそうだけど、今年のアンジェラ・アキの二の舞だけは避けてほしい。課題曲を作る有名アーティストは、あくまで「曲の提供者」「番組のゲスト」という立ち位置から必要以上にしゃしゃり出ないこと。
そして、番組構成を小学校の部・高等学校の部と同じく今までどおりに戻してほしいと、切に願う次第である。

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今年は、テレビを見ながら手許にパソコンを置いて、各校の寸評をExcelシートに書いたり某巨大掲示板群の番組ch(教育)板にある実況スレッドを時折覗いたりと、今までにないスタイルで番組を楽しんでみた。「試行錯誤する」という意味では、番組を制作するNHKも番組を見る私も同じなのかもしれない。

まあ何はともあれ、今から来年が待ち遠しい。この楽しみを味わえるまで、また1年待たなきゃいけないのか……。