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2010年01月19日 12:30に投稿されたエントリーのページです。

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岩本町駅の駅名改称は不要

朝からTwitterのTL(タイムライン)を覗いていて、酷い内容のつぶやきを見つけた。

http://twitter.com/kojinaka/status/7925218361

岩本町で下車。なんでこの駅は秋葉原駅を名乗らないのか?それだけで都営新宿線の利用者増えると思う。私が昔書いたblog→ http://j.mp/6QDZMd

私に言わせれば、「あの場所は昔から岩本町交差点なんだよ。そこにある駅が『岩本町』と名乗って何が悪い!」だ。

以下、あくまで筆者に論戦を挑んだり喧嘩を吹っ掛けたりするわけではなく、あくまでTwitterの文字制限である140字では表現しきれないこと或る程度のボリュームの文章にしただけ。それに、仕事の合間を縫って殴り書きのような感じで書き綴ったので、ところどころ文体も柔らかめになっているし、推敲も不十分。基本的に書きっぱなし。以上の点についてはご了承願いたい。

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そりゃあたしかに、あの駅のA3出口から昭和通りを北へ歩いていけば、秋葉原はすぐだ。私自身、書泉ブックタワーヨドバシAkiba に出かけるときは、この駅を利用することがたまにある。

だからといって、駅の名前まで「秋葉原」に変えてしまっていいもんだろうか? それではあまりに安易すぎるし、古くから住んでいるであろう岩本町住民が黙っちゃいないだろう。『この駅名に問題あり』等の著がある楠原佑介先生も、きっと反対されるはず。

私としては、たとえ秋葉原が近かろうと、やっぱりこの地にある駅は「岩本町駅」と名乗るべきだと思う。

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この駅名改称論は、靖国通りの南側に住む人達のことにまで考えが及んでいない。そういう意味で浅はかだ。

それに、近年テレビ番組等で取り上げられ徐々に知名度が上がってきた『岩本町・東神田ファミリーバザール』の存在もあって、「岩本町」という地名は以前に比べて一般に認知されているはず。

私個人としても、(本で知ってるだけだけど)都電13系統(新宿駅~水天宮、後に岩本町までに短縮)が走っていた頃や、都営新宿線にその役目を譲って廃止された都バス秋72系統(新宿駅西口~岩本町)の頃から、この場所にある駅・停留所は「岩本町」で何の違和感もない。

百歩譲って、昭和通り直下にある日比谷線秋葉原駅と連絡通路でつながっているならまだ「秋葉原」と名乗ることもできるかもしれない。ところが実際には、日比谷線秋葉原駅(5番出口)へ行くには、岩本町駅A3出口からはいったん地上に出て和泉橋を渡らなければならない。そういう意味でも、駅名の変更は不適切だ。

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両者が離れた位置にあり、連絡通路もないにもかかわらず、同じ名前を名乗る駅は都内にもある。その一つが、「浅草駅」だ。古くからある地下鉄銀座線や東武線の浅草駅と、最近開設されたつくばエクスプレスの浅草駅は、かなり離れていて乗り換えには適さない。私自身は、後者は本来「浅草六区駅」とすべきだったんじゃないかと思っている。

同じ駅名なら、「連絡通路を歩けば乗り換えができる」と考えるのが普通だ。

もし、都営新宿線の駅の名前を「岩本町」から「秋葉原」に変えたらどうなるだろう? 「山手線・京浜東北線・総武線やつくばエクスプレスに乗り換えられる」と思って下車した乗客が「えーっ! JR/TXの駅まで行くにはこんなに離れてるの?」と嘆くことだろう。重たい荷物を持った乗客は大変だろうし、雨の降った日であればいったん地上に出て傘をさしてJR/TXの駅まで向かうのが面倒に感じられるはずだ。

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ちょっと筆者の経歴を調べてみたら、奈良県内の進学校出身。おそらく、東京育ちではないんだろう。だから、平気でこんなことが言えてしまうのかなぁ。

もし東京育ちだったとしても、この地で生活を営んできた人々の歴史とか、人の情緒といったものが筆者には理解できていないように感じる。

筆者は企業の経営者らしいけど、私だったらそういう人の下で働くのは嫌だな。

筆者の故郷で、もし余所者がやって来て「この駅は○○に近いから『○○前』でいいや」「ここの土地は△△の西だから、『西△△』でいいでしょ」なんて言われたら、筆者はどう思うだろうか? おそらく、腹を立てるんじゃないだろうか? 「お前、何にもわかっちゃいねーくせに勝手なこと言うんじゃないよ!」って。今私が感じているのは、それと同じ憤りだ。

駅名っていうのは、実用性だけで決めるもんじゃない。街の象徴として、街の歴史や周辺住民の文化、情緒、街の趣などにも十分配慮したうえで決定されるべきものだろう。単なる記号じゃない。私はそう思う。

だから、こういう実利一辺倒な考え方の暴論にはとても腹が立つし、嘆かわしいとも思う。なんだか、高度経済成長期の住居表示制度で地名が次々と失われて、味も素っ気もない地名が濫造されていった時代を想起させられる。

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……とここまで筆者への批判一辺倒だったが、筆者の言っていることにも評価すべき点はある。それは、「『岩本町』という駅名だけでは、この駅が秋葉原方面へ向かうのに便利であることが利用者に十分伝わらない」ということだ。そういう意味で、筆者は大事な問題を投げかけている。

その辺り、都交通局はアピールが下手かもしれない。

都営新宿線の乗客を増やすための一つの策として、「秋葉原電気街南」「秋葉原入口」といったような副駅名(?)を制定するのもいいだろう。同じ都営地下鉄の大江戸線で、両国駅が「江戸東京博物館前」、春日駅が「文京シビックセンター前」と名乗っているように。

少なくとも、岩本町駅を経由する都営新宿線が秋葉原へのアクセス手段として便利であることは、もっと一般に知られていいだろう。この点では、私も筆者の考えに賛同する。