今月29日までニューオータニ美術館で開催中の、『ベルナール・ビュフェのまなざし フランスと日本』。
昨日の『フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展』(Bunkamura ザ・ミュージアム)がどこか陰鬱な感じの作品ばかりで満足できなかったけど、今日は良い口直しになった。
両親の不仲という恵まれない幼少期を過ごした、パリ育ちのナイーブな若者。画壇デビューを果たした頃は作品がモノトーンの色調で埋め尽くされていたのが、アナベラという生涯の良き伴侶を得て、また南仏へと出かけたことによって、徐々に色使いが豊かで明るい作風に変容していく。さらに、日本という異国から支持を受け、日本を題材とした作品も描いていく。
やっぱり、芸術家は長生きするもんだ。早世なんかしちゃいけない。長く生きたらその分だけ、変化なり成長なりするのだ。
それと、彼のような優れた画家と縁ができた幸運を、日本と日本人は喜ばなければならない。
その繊細な作風に加え、私と同じ都会育ちということ、私自身の親仏感情もあって、楽しく鑑賞することができた。今回の展示は26点だけだったが、もっと観たかった。